Petite mum より
ドールハウスで一人遊びをしている頃のお子さんは、幼いながらも心の表現をドールハウスの中で行っています。これは一種の箱庭療法の要素があるのではないかと思っています。
言葉にはできない微妙な滞在意識の心の動きをドールハウスの中で表現する。ドールハウスを趣味やコレクションにしている大人たちにも、ドールハウスは自己実現として具体化されたものになり、内面のプロセスが展開して行く爽快感を味わえるものだと思います。箱庭療法はユングの分析の技法として発展したもののようですが、心とドールハウスは深く繋がっているものであると思います。
心のリフレッシュに是非、ドールハウスをお役立て下さい。

お客様からのお便りです。
ハウス組み立てました(*^.^*)素敵ですね〓子供の歓声が上がりました。心理の先生には、子供が家をどう見ているかを把握するように、人形の位置関係に注目するとわかるとアドバイス頂いています。実際の祖父母が隣に住んでいるので、祖母と祖父の人形はハウスの隣に、おもちゃ箱を積み上げた仮想の家に住まわせて遊んでいます。忙しい主人はいつも家の中をを駆け回っているので、人形も同じような動きをさせています。家具をいれ、部屋が出来たら、更に具体的に子供の心がわかると思います。これは凄い！医療に使われるのが解りますね。

大学の心理の研究にもBodoドールハウスをお使いいただいています。

箱庭療法は1929年にロンドンの小児科医が考案した芸術的心理療法です。その後、広範囲の年齢層の心理療法としてユング派の分析家ドラ・カルフが発展させました。1965年には河合隼雄氏によって日本に紹介され「箱庭療法」と名づけられました。無意識に作られる箱庭の中から自分の内面性を表現することによって、自らの心を自らが受け入れてゆく。自己治癒力の世界を導くものである箱庭療法です。

箱庭療法はゲニウス（守護霊）・ロキ（場所）という古代ローマ人の観念である地霊が見守る中行われる。古代ローマ人は、そのゲニウス・ロキによって土地それぞれのスタビリタス・ロキ（場所の安定性）や土地のペルソナ（土地の個性）を感じたらしい。ゲニウス・ロキは場所が持つ雰囲気の本質である。
「松岡正剛の『千夜千冊』第926夜より」ご許可を頂き参考とさせていただきました。

古代ローマ人だけでなく、私の田舎、群馬では「ホウエンサマ」がいらして、家を新築したり、敷地内の土地を工事などでいじる前に「ホウエンサマ」にいらしていただいて厄をよけていただく風習があります。
気の流れからの風水も家相学と結びついてその場の持つ雰囲気から人の気持ちを動かすものです。
現代の私たちの心は目に見えない自分の心、相手の心、その場の雰囲気を感じようとしない。結局のところ素直な心を故意に忘れさせ、心にムリをしてしまうところから心に病を発生させてしまうのではないだろうか？

箱庭療法は言葉に出来ない気持ちを11cm×88cmの箱の中に表現して行くものです。ドールハウスはドールハウスと言う箱の中に表現して行くものであることから、同じような治癒力、表現力があるものと思います。お子さんがドールハウスで遊ぶ様子をお子さんの心表現の観点からご覧になってあげことは言葉が充分でないお子さんの心を知る手がかりになるかもしれません。ご家庭の雰囲気がそのままドールハウスの中に表現されるのではないでしょうか？そして、ご家庭のあり方などを振り返るよい機会ともなるドールハウスであって欲しいと思います。