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英語が出来ても日本人

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日本語と英語

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留学費用その内訳

このページは留学を推奨する他の機関と相反する内容もあるかもしれませんが、あくまでも我々親子の経験に基づいて書かれている内容です。

 

英国留学:懸念されるところ

「英語が出来ても日本人」

留学生で英国の医学部に進みたいと言う希望を持つ生徒を時たま見かけます。ぜひ、下記の医師免許互換性度について確認して欲しい。http://www.interq.or.jp/tokyo/ystation/medical3.html
英国で医師の免許を取得してもほぼ日本では使えない。そのまた逆に英国の医師になろうとしてもVISAが取得できるかどうか分からない。国家試験が必要となる将来を考えている人に留学はどんなに理想でも現実的ではありません。特に昨今は世界情勢的に見てVISAの取得が難しい。英国の国の事情からも英国で医師免許を日本人が取得することは難しい。なぜならば、英国人の医師が待遇の良い海外に出てしまい、英国内では英国人の医師が大変少なくなっています。大学側がこれら英国の国の事情に伴い、実習生は英国人からのみ取るなど、海外の学生は窮地に立たされている現実あります。
医師免許だけに限らず、大学を英国で終了したからといっても就職時に簡単には就労VISAがいただけるとは限りません。私は不運にもまた幸運にもイミグレーションの方とミーティングする機会を与えられました。英国で大学を終了し英国に就職しようとしても就労VISAがもらえず帰国を余儀なくされる。また、日本へ帰国しても日本語がままならず、生活が上手く行かないなど、社会問題となっていると言うのです。日本のパスポートを持つ者が日本以外で暮らす場合、一番先に考えなくてはならないのがVISAの問題です。
英国に子供を留学させても、英国人にさせてしまおうと思っている親は少ないと思います。見聞を広め、楽しく自分自身を磨くには英国留学は最高の手段だと思います。英語が出来れば国際交流に言葉の壁が無くなり、世界へ羽ばたけると簡単に考えてしまいがちですが、英語は単に生活の便利な道具でしかありません。日本人であることを踏まえ、将来を考える必要があります。英国の外貨収入のひとつとして教育産業の中にある留学。海外からの学生に対して大きく門を広げてくれる英国の学校ですが、他方、自国の国民生活を守るために厳しい入国管理を行っています。それは日本でも同じでして、私はイミグレーションオフィサーに私が日本の代表者でもあるかのように日本の入国管理の厳しさを愚痴られました。難民受け入れが極めて消極的な日本なのですからそれは仕方ありません。国の歴史が違いますから、そんなことここで言っても仕方ないでしょう!と私は言いたかったです。一歩海外に出れば、それは自分の国の代表者でもあるかのような直接自分には関係ないことでもこんなことを言われてしまう立場を取らされることも時にあります。
正規留学後、どんな道を選ぶのか?そのためには何が必要か?大学卒業後日本へ帰国するなら日本語は英語のお勉強と平行して学習した方が良いかもしれません?
世界情勢、英国情勢、常に地球の動きを察知する必要のある英国留学、英国生活でもあります。
日本的な価値判断を揶揄した言い方かもしれませんが、学業の成功は将来の成功と同一視できるものではありません。勉強が出来ること、留学が成功することと将来はけして同一線上にないとも言えます。

余談になりますが、英国で弁護士の資格を取得し、弁護士の仕事に就く日本人もときにおられるようですが、現実には厳しい壁があるようです。シティーで活躍が長年続いている日本人弁護士が何人居るでしょうか?弁護士として就職した日本人の殆どは途中で仕事を辞め、日本へ帰国してしまう事の方が多いようです。学校でも日常生活の中でもリーベー的やり取りを小さい頃から行う英国人です。リベートがショーにもなる国です。英国人気質の中にはこの方法論が生まれながらにして備わっているのではないかと思えることもあります。そこへ、日本人が真面目に勉強を積み、英国の弁護士になったとしても、勝ち目は無いように思います。日本人からの仕事依頼に対しては、日本語が通じると言う大変便利なところがありますが、お金の報酬によって戦うガンマンのごとく相手を打ちのめす弁護士にはなれそうにない日本人気質です。社会正義として物事を考える日本人と資本主義の理念に徹底的に基づいた考え方をするかの大きな違いがあります。