イギリス(英国)留学 Top
Petite・プティット Home

 

◆娘から見た母さん
勉強に邪魔な母
ガッツ
恥ずかしい
アーミッシュとママ
ママが泣いている
ママはメイちゃん!


◆母から見た娘
憎らしい
扁桃腺
歌姫の仲間入り
楽しい勉強
学校とアーミッシュ
和洋折衷のパジャマ
     
◆親子で見た母娘
自分自身が大好き

◆母から見た母(自分)
腑抜け母さん
     

 

娘から見た母さん

「ママが泣いている」

学校から帰ると母が泣いていた。ボロンボロン泣いている。
・・・・・
娘がそっと抱きしめてくれた。
そして、私が読みかけのインターネットニュースを娘が読んだ。
「ママがね、何で泣いているか分かったよ。ここでしょ。」
「本当にそうだね。」
それから、私と娘はアメリカのマイノリティー「Amish」について調べることになった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
娘には私の考えていることが魔法使いのように分かるらしい。昔は私が魔法使いだったのに、今は娘が心に持っている魔法の杖の方が私のより優れものになってしまった。ニュースの内容本筋ではなく、付け足しのように書かれていた文章に私は涙が出るほど感動し、私の考えに同感するものであったことを娘は見抜いた。ここで、私は更に嬉しくなって泣いた。同じユースを読んで母が泣いている訳を察知できる娘に嬉しくなってしまった。
http://cnn.co.jp/usa/CNN200610060001.html
このCNNニュースをリンクさせていただきました。
最後の最後に書かれている「関係者らによると、住民らはロバーツ容疑者の遺族にも弔意を示し、「この地にとどまってほしい」と話しているという。 」この一行には私が今までに言いたかったことがぎっしりと詰まっている。この一行を簡単に解説できるものではない。
Amishについてここで説明するつもりはありませんがご興味のある方がいらしたら、是非インタネットの検索で調べて欲しい。
娘は誰でもが平和に幸せをかみ締めて暮らせるアイランドを実現させることが夢らしく、その構想を物語のように私につど語ってくれる。おしゃべりな娘ということですが、、、、。このAmishのことを知り、「あー私が考えていたことをまた、まねされちゃった。」と言う、「300年前に・・ちゃんが考えてればよかったね。」などといいながらAmishについて我々親子は話す。
Amishについては沢山の見方があると思う、しかし、総合的に考えて何にも増して平和な心が優先された生活をしているAmishであることが分かる。我々親子は教育の理想を求めて英国まで来てしまいましたが、心のあり方の理想を求めてアメリカはペンシルバニア、ランカスターまで行きたい気持ちです。「資本主義からの亡命、心の国アーミッシュ」そんな題名をつけてこのHPの中で書くことが出来たらよいなと思っている次第です。

アーミッシュ学校銃撃事件から私達が学ぶことは多い。彼らの考えや行動は犠牲となった彼女達の死が無駄になっていないことを物語っている。この事件から地球上の多くの人たちがアーミッシュについて知ることになり、彼らの平和を維持する具体的な行動を知ることにもなった。
犠牲となった少女達の中でも一番の年長者であった13歳の少女は「私を撃って、だから他の子達は解放して。」と犯人に訴えている。犯人の家族にこの地に留まるようアーミッシュの人たち言う、犯人の葬儀にも出席したアーミッシュらは容疑者の遺族に心からの許しを表明し、弔意を表したという。ニュースの中から私が拾ってきた彼らの心と考え方は、資本主義社会の中で忘れ去られた大切な心を私達に思い起こさせてくれる。平和を維持させるためには攻撃的であってはならない。あくせくと心落ち着くところを知らない経済が原動力となって動く地球。これでもか、これでもかと、経済を動かすために科学が文明が進歩する。高等教育はこの経済を動かすための優秀な人員を生産するところと化し、経済に邪魔になるような心は忘れ去らせようとする。

娘は私のことをプティットアーミッシュと言った。我々の現実の生活の中にはアーミッシュの方々と類する点が確かに多くある。
ママは洗濯機、食器洗い機、暖房などの文明の利器を極力使わない・・・・もったいないし、節約するためにはそうなってしまう。使わなくても生活できてしまう。多くは使わないくせに今私達が住んでいる家には最新の文明の利器が沢山ある。
ママは洗髪、入浴の頻度はアーミッシュ並み・・・人間の自然のサイクルをゲットできれば、毎日の入浴や洗髪は現実的に必要なくなる。けして汚くなどない。母から言わせれば、毎日シャンプーを使うことは化学物質で地肌にダメージを強要しているにしか過ぎない。シャンプー、リンスをメーカーのコマーシャルにのって使いすぎるのはナンセンス。
ママはTVを見ない。結局娘も見ないで暮らしていても何も問題はない。問題があるどころか、よいことの方が多い。TVがあったなら、会話、勉強、読書、etcこれらの大切な時間が奪われることになり、TVコマーシャルからは邪心を誘う購買力に加担することになるだろう。
ママの洋服は変わり映えしない同じものが多い・・・ロングスカートが好きでアクセサリーは持っていても何も付けようとしない。挙句の果てには私のダイヤは娘!なんて言い出す始末。
ママは化粧をしない。化粧すければ落とさなければならない。化粧したからと言って何か得することがあるだろうか?化粧品会社のために肌にダメージを与えているだけだ。
罪を犯してしまった人のことを100%悪い人と見ていない。ここの気持ちを上手く説明するのは非常に難しいですが、罪は周りや社会が生み出すことが多い、その人だけが悪いわけではない場合が多い。
ママは税金を支払っているけれど、日本からも英国からも社会福祉的なものはなにももらっていない。
私の学力とも経済的なこととは別なところで大学に行かせるべきかどうなのかと真剣に悩み、私と話し合う。
この切磋琢磨の資本主義社会においてアーミッシュのような考えと実際の生活を実行してゆくことは難しい。難しいからこそ、彼らはコミュニティーを作り集団で暮らしている。単独でこの飄々とした資本主義の中でアーミッシュの心と生活を実行したママは凄いと思っている。簡単に説明してしまえば、ママの外の顔は資本主義の中で私を育てるために逞しく見えるかもしれない。しかし、家庭の中ではアーミッシュに近い多くのものを持っている母です。もてなかったところと言えば、食材を購入するお金が無くて、今のところ料理をしない母さんってところでしょうか。
私達の日常は資本主義経済を活性化するために都合よく形作られています。経済活性化のために多くの無駄を強いられていることにもなるのです。良いことも良くないことも考える暇なく、押し付けられたものを取り入れている生活が先進国で行われている生活と言っても過言ではないと思います。アーミッシュの人たちは平和を維持するためにはどうしたらよいのかを常に念頭に物事を考える。そこから受け入れるべきこと拒否すべきことを入り分けている。入り分けた結果が今のアーミッシュの人たちの暮らしぶりになっていると思う。アーミッシュの人たちはアーミッシュ以外の人のことをイングリッシュと呼ぶらしい。300年前にアーミッシュの道を選んだ人々、イングリッシュとして経済活性のために生きる道を選んだ人々。そろそろ、結果が出てきているのではないでしょうか?人間として平和に生きるために私達はどちらの道を選ぶべきだったのかが。
こうしてアーミッシュのことを書いている私は机の上の空論でしかない。本当の平和、心の平和、心のあり方を求めて現実に接してみたい。